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[ 2014.05.19 ]

ゲーム開発の新手法!クラウドファンディングでの魅力的なギフトとは


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「オリジナルゲームを作りたい!」という夢を叶えるため、クラウドファンディングを活用するケースが増えてきました。ゲーム開発には、シナリオ・グラフィック・音楽・プログラミングなど、さまざま要素を必要とします。そのため、完成までに多額の費用が掛かる場合がほとんど。自然と高額支援を募るかたちになります。

多くの資金を集める場合、ギフトが魅力的でないと、目標金額達成は難しいでしょう。調べてみると、やはり実際に成功したゲーム開発プロジェクトのギフトには、ある共通する工夫がちりばめられていました。

今回はアメリカの大手クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成功した、ゲーム開発プロジェクトのギフト実例を見てみましょう。ゲーム開発費をクラウドファンディングで募る際、参考にしてください。

2Dアクションアドベンチャー La-Mulana 2(ラ・ムラーナ2)

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La-Mulana 2
調達資金:$266,670(約2,750万円)KickStarter
https://www.kickstarter.com/projects/playism/la-mulana-2

広大な古代遺跡「ラ・ムラーナ」探検しながら、敵を倒し、アイテムを探し、そして謎を解く2Dのアドベンチャーゲーム。8bitゲーム機時代の大作を彷彿とさせる、素敵なグラフィックです。

■ギフト (*1)(*2)

・[$25] ゲーム内で使用できる特別コスチューム
・[$35] サウンドトラック
・[$500] ディレクターが直筆でお気に入りキャラのイラストを描く
・[$1,000] ゲーム内の遺跡にあなたの顔が刻まれる
・[$5,000] オリジナルフィギュア

*1. KickStarterではPledge(約束)と表記されています。
*2. ギフトは複数個組み合わせる場合が多いので、ここでは各支援額の代表的なギフトを紹介しています。

■調達額が増えるに連れて…

・[$300,000] ステージ追加
・[$350,000] キャラ別のストーリー追加
・[$400,000] Macへの移植

2Dアクションアドベンチャー Mighty No.9(マイティー・ナンバー9)

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Mighty No. 9
調達資金:$3,845,170(約4億円)KickStarter
https://www.kickstarter.com/projects/mightyno9/mighty-no-9


ロックマンやストリートファイターなどを手掛けた、元カプコンのゲームクリエイター稲船敬二氏によるプロジェクトです。この「Mighty No.9」は、カプコン退社後に設立したcomceptで開発されました、横スクロール型のアクションゲームで、約4億円もの超高額支援を集めています。

■ギフト

・[$5] スタッフロールに名前を記載
・[$40] アートブック、サウンドトラック
・[$99] Tシャツ
・[$175] キャラクターのぬいぐるみ
・[$500] オリジナルスケッチ
・[$2,500] あなたの顔がゲームに登場
・[$10,000] ゲームクリエイターとディナー

■調達額が増えるにつれて…

・[$1,200,000] ステージ&ボスキャラ追加
・[$1,350,000] Mac、Liuxへの移植
・[$2,200,000] チャレンジモード追加
・[$3,500,000] Nintendo 3DS、PSVitaへの移植

ロールプレイングゲーム Torment: Tides of Numenera(トーメント)

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Torment: Tides of Numenera
調達資金:$4,188,927 円(約4億3,000万円)KickStarter
https://www.kickstarter.com/projects/inxile/torment-tides-of-numenera

RPGの祖といえるテーブルトークRPG「アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ」をベースにし、1999年に発売された「Planescape: Torment」の続編です。

■ギフト

・[$20] ゲームマニュアル
・[$28] ノベル
・[$35] サウンドトラック&アートブック
・[$95] コレクターズアイテム(印刷されたアートブック、CD、布製の地図、紙のマニュアル)
・[$125] ゲーム内に名前がクレジット
・[$2,000] フィギュア

■調達額が増えるにつれて…

・[$15,000] 開発チームに新たな作家やデザイナーが加わる
・[$20.000]ストーリーが増える

ランニング支援系ゾンビゲーム ZOMBIES, RUN!(ゾンビーズ・ラン)

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ZOMBIES, RUN! Running game & audio adventure for iOS/Android
調達資金:$72,627(約750万円)KickStarter
https://www.kickstarter.com/projects/sixtostart/zombies-run-a-running-game-and-audio-adventure-for

ランニング支援型ゾンビゲーム、というちょっと変わったスマートフォン専用アプリケーションです。いたってシンプルで、ゾンビの大群に追われながら、必死に逃げ回るという内容です。単純ながらも、薬や武器などのアイテムや街復興のミッションなども設定されており、やり込みがいのあるゲームとなっています。

■ギフト

・[$1] ゲーム内にあなたの名前を記載
・[$45] Tシャツ
・[$200] ストーリー追加の企画会議に招待。

■目標額を達成し、余剰が生まれたら…

・特訓コースを追加
・機能追加(ランニングアプリRunKeeperとのデータ統合)
・[$5,000毎に] 新しいキャラクターを追加

レトロパソコンAppleⅡ風シミュレーションゲーム Organ Trail: Director’s Cut(オルガン・トレイル)

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Organ Trail: Director’s Cut
調達資金:$16,339(約170万円)KickStarter
https://www.kickstarter.com/projects/hatsproductions/organ-trail-directors-cut

1980年代パソコンゲーム幕開けの時代をイメージした、レトロなゲームです。ゾンビが蔓延する世紀末に仲間と共に車に乗り込み、生き残りを掛けてアメリカを横断する、ロマン溢れるストーリーです。

■ギフト

・[$10] ポストカード
・[$20] サウンドトラック
・[$35] Tシャツ
・[$50] ポスター
・[$100] フィギア
・[$250] あなたのゾンビ似顔絵を描く

低額・高額の2パターンでギフトを設定しよう

ゲーム関連のギフトは、ほとんどが似たような内容です。

20ドル程度の低価格帯は、追加オプション、サウンドトラックなど、基本的に原価の掛からないデジタルデータが主流です。そして50ドル、100ドル以上の高額支援者には、Tシャツやポスターなどのグッズはじめ、特製フィギュアなど、コレクター魂をくすぐられるようなギフトが用意されています。

アクション・ロールプレイング・アドベンチャーなど、ゲームのジャンル問わず、低額支援者向けにはデジタルデータ、高額支援者向けにはコレクターズアイテムを用意しましょう!

余剰金の使い道を示し、支援者のお祭り感を高めよう

ゲーム関連プロジェクトの多くは『調達額の総額』によってゲームのボリュームが増す、という面白い特徴を持っています。ロールプレイングゲームであればマップやキャラクターの追加、アドベンチャーゲームであればストーリーの追加、アクションゲームであればボスキャラの追加など、ジャンルによって拡張の仕方はさまざまです。

通常、支援者が資金を投じた後は、プロジェクトが達成するかどうかを待つだけになる場合が多いでしょう。しかし余剰金が集まれば集まるほど、ゲームが拡大されるのであれば、支援した後もSNSで情報拡散したり、周りの友達に勧めたりする支援者もいます。

余剰金の使い道を示すことによって、プロジェクト期間中は「もっと集まれ!」「みんなで盛り上げよう!」と、お祭り感を高めることができますゲーム関連のプロジェクトに関わらずではあるのですが、余剰金で盛り上げるのも大切なポイントです。

いかがでしたか?
ゲーム開発にはかなりの資金が必要となりますが、きちんと作り込んでいれば、必ずファンにリーチすることができます。金額に臆せず、ぜひShootingStarでチャレンジしてみてくださいね。



WRITER この記事を書いた人
北野 啓太郎
WRITTEN BY
北野 啓太郎
音楽系ウェブマガジン編集長を経歴し、現在フリーランスとしてライター、映像編集などを行う。過去の経験を活かし、プロジェクト立案のコツ、成功者へのインタビューをおこなっていきたい。
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