HOW TO
[ 2014.04.28 ]

どれを利用すればいいの?タイプ別クラウドファンディングを分析、解説。


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欧米発の新しい資金調達法!

こんなものを作りたい、こんな企画を実現したいと思った時、これまでは日本中・世界中を走り回りスポンサーを探すしか資金調達方法はありませんでした。
しかし15年程前、欧米で誕生した「クラウドファンディング」によって、資金調達に新しい選択肢が出現したのです。

アイディアやプロジェクトが魅力的であれば、インターネット上で多くの人々から資金を集められる、画期的で暖かみのあるクラウドファンディングは、瞬く間に広がっていきました。

時は経ち、ようやく数年前に日本にもこの文化が上陸しました。
しかしまだまだ一般認知にはほど遠い資金調達法です。
どんなクラウドファンディングがあって、どんなプロジェクトが支持されているのか…と言われても、ピンと来る方は少ないのではないでしょうか?

というわけで今回は、クラウドファンディングを4つのタイプに分け、それぞれ解説していきます。

プロジェクトが提供するギフトを予約買付する「購入型」

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例えば、誰かが何か新しい製品を作りたいとします。
最新鋭の科学を使ったガジェット、今までになかったコンセプトの漫画やアニメ、アイディアグッズ…その製作費用のために、クラウドファンディングを利用することにしました。

支援してもらった代わりに恩返しとして贈る「ギフト」は、出来上がった製品に設定。
あなたは実際にその製品を手に取りたいと考え、サポーターになることにしました。

これが「購入型」。
クラウドファンディングを「他の場所では手に入れることができないアイテムを先行販売するオンラインストア」という人もいるほどです。
まだ世の中にない製品の実現化を支持することで、予約買い付けができるプロジェクトは多数存在しています。

現在日本では資金決済に関する法律等の関係で、購入型のクラウドファンディングが普及しています。

例として、ShootingStarで成功した購入型プロジェクトをご紹介しておきます。

漫画で描く東日本大震災“ストーリー311”の第2巻をつくりたい!

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http://shootingstar.jp/projects/357

東日本大震災に関する漫画の制作プロジェクトです。
著名な11人の漫画家によるオムニバス形式で、それぞれのファンが是非欲しくなるようなギフトが設定されていました。

1万円のギフトにはイラスト・サイン入り「ストーリー311」の第2巻を、3万円のギフトにはイラスト・サイン入り色紙を、5万円のギフトには各サポーター専用のSNSアイコンを…など、ひとりひとりの漫画家にギフトが設けられており、希望の人に描いてもらえる仕組みになっています。
まさに購入型のメリットである「このプロジェクト以外では手にする事のできなかった特別なギフト」ばかりですね。
各漫画家のファンを中心に話題を呼び、最終的には目標金額より100万円以上多く支援が集まりました。

ありがとうの気持ちを込めた「寄付型」

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「寄付型」は金銭的リターンのないタイプです。
そのアイディアやプロジェクト、あるいはプロジェクト・オーナーに共感し、寄付をする形になります。

ギフトは「お礼メッセージ」「サポーターとしてお名前を特別掲載」等の感謝を表すものが中心。
古くから寄付文化のある欧米では、富裕層を中心にこのクラウドファンディング、プロジェクトタイプを支援することが多いそうです。

JustGiving Japan(http://justgiving.jp/)は、寄付に特化したクラウドファンディング。
英国で誕生したJustGivingという世界最大規模のクラウドファンディングの日本版です。
小額・小規模なプロジェクトが多く、人のチャレンジに気軽に寄り添える仕組みとなっています。

これから日本でどんどん広がる?「投資型」「融資型」

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「融資型」と「投資型」は金銭的リターンのあるクラウドファンディングです。
プロジェクトに融資、または投資した額に応じた金利や配当を受け取ります。

「融資型」は資金を貸すタイプ。
プロジェクトが成功した場合、貸した資金に金利を付けて受け取ります。

「投資型」は「エクイティ型」とも呼ばれ、企業がクラウドファウンディングで資金を集める際に株式を分配するタイプです。
サポーターは株式を購入することになり、リターンはその配当ということになります。

これらは金融規制の対象になるため、今後の環境整備が期待されています。

全世界で拡大してゆくクラウドファンディング

アメリカのクラウドファンディング業界専門の市場調査会社Crowdsourcingがクラウドファンディング市場に関するレポートを発表しています。
それによると、2011年の全世界の資金調達成功額は14.7億ドル(約1175億円)、2012年はアメリカ連邦政府による規制緩和などもありその倍の28億ドル(約2237億円)、2013年もほぼ前年比の2倍成長で51億ドル(5227億円)までになりました。

2014年も更なる市場規模の拡大はもちろん、株式や不動産のやりとりを行える投資型・融資型のクラウドファンディングが急成長するなど、市場の多様化が見込まれています。
日本でも市場は着実に拡大しており、2013年には約5億5000万円の支援額が集まりました。
数値で表すと市場規模は全世界と比べて1/50程度ですが、今後の拡大が十分に期待されています。

誰でもアイディアややりたいことがあれば、挑戦する権利を手にできる時代です。

あなたの発想や環境に合ったクラウドファンディングがきっと見つかるはず。
ぜひ、色々と探してみてくださいね。



WRITER この記事を書いた人
高原 千晴
WRITTEN BY
高原 千晴
2013年、クラウドファンディングで日本一周の旅を敢行。あなたのやりたい気持ちを後押しするため、クラウドファンディングの普及に努めています。
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