PROJECT
[ 2014.03.18 ]

【対談】堀潤 × 佐藤大吾「クラウドファンディングを通して、社会が応えてくれた」後編


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映像投稿型ニュースサイト「8bitNews」を主宰する元NHKアナウンサーの堀潤氏。
取材者支援のプラットフォームであるサイト改築などの費用を集めるため、ShootingStarで支援を呼びかけ、300万円を超える調達に成功した。ShootingStarを運営する株式会社JGマーケティング代表の佐藤大吾氏を交え、堀潤氏がプロジェクトに掛けた想い、成功のコツ、現在の進捗などをうかがった。

元NHKアナ堀潤の新チャレンジ「みんなの取材資金と技術を支えるニュースメディアつくります」

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http://shootingstar.jp/projects/14

2 eyecatch_hori  8bitNews代表 堀潤

2_1_daigoJGマーケティング代表 佐藤大吾

成功するために有名である必要はあるか?

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2_1_daigo「堀潤はテレビに出てたので、元々知名度があるし、退社してからもたくさんのメディアに出演しているっていうのが、ひとつの強みとしてあると思うんだけど、クラウドファンディングでは有名な人のほうが向いていると思います?」

2 eyecatch_hori「有名無名はあんまり関係なかったりするのかな、とも思ったりするんですよね。他のクラウドファンディング・サイトを見ていても、明確にやりたい事が決まっていて、その実行計画が丁寧にプレゼンテーションされて、多くの共感を得ている。あの人がやってるんだ、っていうのはプラスαで」

2_1_daigo「企画が面白いかどうか、ちゃんとプレゼン出来ているか、というところね」

2 eyecatch_hori「と、思いますね。そういう風になって行かないと、こういう仕組みの本質的な意味合いって無いじゃないですか。独立性資本主義の可能性という。これまでは資本であったりとか、ある程度マーケットにタッチできる人脈を持ってるとか、機会をもった人たちじゃないと、こういう市場には参加できなかったわけですよね。中小企業でもある程度実績がないとお金が借りられないとか。大きな市場に広告するには、ある程度の資本力がある企業や、著名人にしかできないとか。それが、一個人が自分のアイデアとプレゼンテーション能力で、資本主義の枠組みにキチンとコミットできるような。これこそ民主主義のあり方だと思うんですよね」

プロジェクト達成のカギは信頼

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2_1_daigo「ギフトを買ってくれたサポーターたちは、堀潤に何を期待しているのだと思いますか?」

2 eyecatch_hori「買うっていう概念がボクの中ではちょっと違うんです。僕の友人でカンヌで賞とったCMクリエイターの湯川君っているんですけど、彼がよく「信頼マイレージで補えない分をお金でまかなう」っていう言い方するんですよね。大概のプロジェクトって人間関係で成り立っている。お互い信頼し合っているから一丸となってこのプロジェクトを成功させよう!っていう。だけど、ちょっと規模が大きくなったり、複雑なことをやろうと思ったときに、それ(信頼マイレージ)だけじゃまかなえない部分が出てくるので、その時には貨幣をやりとりしてお互いの結びつきを裏打ちしておこう、みたいな。それの具現化されている状態がShootingStarだなぁと感じましたね」

2_1_daigo「クラウドファンディングって、たくさんの人からお金を集めるっていう意味なんだけど、お金というより、信頼や応援、共感を集めているんだと感じるよね。だから本人が前へ出て、「こういう風にがんばります!」と訴えることを僕らはとても強く推奨してるんです。舞台の裏で汗をかいてる部分もちゃんと見せましょうよ、と。プロジェクトとギフトだけを提示して本人の姿が見えなかったら、信頼につながらず、サポーターを集めるのは難しいからね」

プロジェクト達成後の想い

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2 eyecatch_hori「気持ちがひきしまりましたよ。ひとりひとりから「3,000円応援してみよう」とか「ちょっと無理して10,000円に増額してみるか」とか。応援してくれたみんなの気持ちを思うと無駄には使えないですね。サイト改修の見積書を見ながら「その額で良いのか?もっと考えろよ!」と、使い方もすごく考えさせられる仕組みだなと思いました」

2_1_daigo「無駄遣いをする人ってそんなにいないとは思うけど、クラウドファンディングで集まったお金には、「支援者の気持ち」が見えるから、特に「大切に使おう」という気持ちになるよね」

2 eyecatch_hori「あと、『世の中が前進する仕組みづくりに参加したいな』と考えている人達が加わってくれたので、資金と一緒にコミュニティーも手に入りました。プロジェクトの過程では当然SNSを使って、みんなに「お願いします!」って言う訳じゃないですか。そこで僕らのコミュニティーだけじゃなくて、ShootingStarのコミュニティーとも融合して、新しい出会いとかも結構あったし、ホント良かったと思います。そのままファンクラブというか、賛助会組織みたいなのができるのが大きかったですね」

2_1_daigo「なるほど。最後に読者へ何かメッセージはありますか?」

2 eyecatch_hori「以前は大失敗すると起き上がれない社会だったんですけど、今はずいぶん軽減しましたね。諦めて世の中を疑って生きてゆくより、社会を信じて実践してゆくことが広がれば良いな、って心の底から思ってます」

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お忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

プロジェクト達成後の活動については、ShootingStarプロジェクトページ内の「活動報告」、また、堀潤氏が主宰するニュースサイト「8bitNews」をご覧ください。

http://shootingstar.jp/projects/14/report
http://8bitnews.org/



WRITER この記事を書いた人
北野 啓太郎
WRITTEN BY
北野 啓太郎
音楽系ウェブマガジン編集長を経歴し、現在フリーランスとしてライター、映像編集などを行う。過去の経験を活かし、プロジェクト立案のコツ、成功者へのインタビューをおこなっていきたい。
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