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[ 2014.10.06 ]

NIKEの爆発的にヒットした「ROSHE RUN(ローシラン)」に学ぶ、売れる商品の作り方


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革新的なテクノロジーと画期的なアプローチでスニーカー業界をリードし続けるNIKE。中でも2012年に発表された「ROSHE RUN(ローシラン)」は、世界中で瞬く間にヒット商品となりました。シンプル・軽量性・コストパフォーマンスの三拍子が揃ったローシランですが、実は日本から深いインスピレーションを得て誕生したのをご存知でしたか?

今回は、ローシランの誕生秘話をもとに、商品開発のメソッドをご紹介します。クラウドファンディングで商品開発費を集めようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.(予算)の確認と商品の価格を”事前”に設定

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2010年から開発が始まったローシラン。デザイナーのDylan Rasschさんによると、商品企画の段階で「$70で買える靴」と「機能性の維持」という2つの事項が決定したようです。

商品を作る上では最終コストから売値を決めることが一般的ですが、商品価格を先に決めて逆算するのもひとつの手でしょう。もし価格が魅力的な商品を作りたいのであれば、かなり有用と言えます。ローシランの人気の理由は、$100を超えるスニーカーが多いNIKEの商品の中で、$70という安めの商品価格でもあるのです。

2.インスピレーションは日本の禅

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機能性だけでなくファッション性も高いNIKEプロダクトの信用は、安い価格だとしても損なってはいけません。スタイリッシュなモデルでないと消費者は目を向けてくれないでしょう。小さい頃から瞑想をしていたというDylanさんは、私たち日本人にも馴染み深い”禅”にインスピレーションを求めました。

ローシランのローシは、禅をマスターした”老師”から来ているのです。あなたがもしデザインで行き詰まったら、自分に馴染みのあるものにインスピレーションを求めてはいかがでしょうか。

3.とにかくシンプルを突き詰める

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「無駄な装飾を限りなく削ぎ落としたデザインを意識した」と語るDylanさん。老師が佇む姿や庭にある石などから、ソールやアッパーのデザインアイデアを膨らましていきました。コンセプトが決まったら、考え抜いたシンプルなものをデザインしていきましょう。

4.最新技術でこだわりの中に確かな機能性を

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シンプルなものはデザインが良い反面、機能的な魅力が減ってしまいがち。しかしDylanさんは、シンプルかつ機能性がある商品を突き詰めようと試みました。NIKEというブランドが持つ信用を、ローシランで失うことは何としても避けたかったのです。

その強い意志をローシランに注ぐために利用したのは、最新のテクノロジーでした。NIKEの十八番であるワッフルソールをEVA(エチレンー酢酸ビニル共重合樹脂の略称で、衝撃耐久性と軽さが魅力の素材)で製作し、無駄なスティッチを省き、アッパーとソールをNIKEの最新テクノロジーで接合。実際のプロダクトが出来上がるまでにアウトソールは16回、アッパーに関しては50回もの変更が行われるなど、試行錯誤が繰り返されました。

もしあなたがデザインだけに注力すれば、独りよがりな商品になってしまうかもしれません。ユーザーの視点から、どのような商品であれば本当に愛されるのか、何度も吟味する必要があるでしょう。

5.上司と友好な関係を築く

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Dylanさんにとって最大の課題はデザイン面ではなく、「ローシランが商品ラインアップに採用されるか」という根本的なものでした。トップクラスのデザイナーが揃うNIKEでは日々開発が行われており、試作品がボツになるのは珍しい話ではありません。

ローシランを世に送り出すため、Dylanさんは、上司に自分のプロジェクトをしっかりと認知してもらうようにしました。当然上司やスポンサーと友好な関係が築けていれば、自分のプロジェクトが成功する可能性も上がります。優れたデザインだけでなく、周りのサポートを得るということは、クラウドファンディングにも共通している部分ではないでしょうか?

まとめ

NIKEのような大企業の例だとしても、明日からでも実践できそうな商品開発のヒントがたくさん隠れていました。

皆さんも「作りたい!」という意志が少しでもあれば、クラウドファンディングへの挑戦を検討してみてはいかがでしょうか。ShootingStarでは、あなたのプロジェクトをお待ちしています。

IMAGES via HOW TO MAKE IT



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SO
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SO
西東京出身。高校卒業後カルフォルニアへ。アメリカで培った英語力とアート/音楽カルチャーへの造詣を活かし、フリーランスライターとしての活動をスタート。専門誌の編集から、ストリートカルチャー/ファッション業界での取材や執筆および翻訳など、手掛ける分野は多岐に渡る。
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