HOW TO
[ 2014.04.01 ]

TEDに学ぶ!クラウドファンディングに活かせる奇跡のプレゼンテーション術


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プロジェクトページは、立案者のプレゼンテーション!

「価値あるアイディアを世界中に広める」ことを目的とし、毎年カリフォルニアを拠点に開催されているプレゼンテーションイベント「TED」。
そこに登場するプレゼンテーター達は、たった10分前後の短い持ち時間で、聴衆を感動の渦に巻き込み、鳴り止まない拍手喝采を受けることもしばしばです。

このプレゼンテーションのテクニックは、クラウドファンディングでプロジェクト内容を書く際にも、多いに活用できると言えます。
今回は「心をつかんで離さないプロジェクトページ制作術」を、TEDでのプレゼンテーション術を参考に学びましょう。

たった4分で伝えた、電動スケードボードの魅力

まずは、このプレゼンテーションをご覧ください。

「電動スケートボード」サンジェイ・ダストゥア


電動スケートボードの特徴

・自転車より小さくて、軽い、新しい電動の乗り物。
・1ドルの電気代で1,000km走行可能。
・エネルギー消費が自動車の20分の1。

いかがでしょう? たった4分間で非常に魅力的に伝えています。

もし最後が「クラウドファンディングでの支援をお願いします!」という言葉で締めくくられていたら、きっと多くのサポーターを得ていたことでしょう。
では、具体的にどのような興味を引き出すテクニックが使われているのか。冒頭部分から順にご説明していきます。

冒頭のヒント:いきなり心をグッとつかむ

Steal my heart プレゼンテーションの場合、登場して最初の10〜20秒が勝負です。
ここを逃すと聴衆の集中力が段々と別の方を向いていきます。
クラウドファンディングのプロジェクトページであれば、最初の1〜2段落に相当します。

冒頭で心を掴む、プレゼンテーションにも共通したコツをご紹介しましょう。

(1)質問ではじめる。

読者に向けて、なぜ(WHY)どうして(HOW)の疑問を投げかけましょう。
考えてもらうことで引きつけることができます。

例えば、「あなたには、なぜ車が必要なのですか。通勤のため?レジャーのため?それともモテるため?」など、質問で心を引きつけます。

(2)ドキッとさせる。

ショッキングな統計値を示したり、一般論に対して異議を唱えたりすると、あなたの次の言葉が気になります。
「大変悲しいことですが、あなたがこの記事を読む10分のあいだに、日本では誰かが不慮の事故で1人亡くなります」といった情報や、「まもなく日本から渋滞が消えてなくなります」など、ハッと驚きの一言を最初に提示することにより、先の情報が知りたくなります。

(3)プロジェクトのコアメッセージを含んだ個人の体験談を話す。

聴衆(読者)は感情が揺さぶられ、追体験ができ、話に引き込まれます。

「自動車、バイク、自転車以外で、電動の乗り物は無いのか? エネルギー問題で国際紛争が起きているニュースを見ながら、私はふと考えました。そこで、まず私が向かったのは…」など、聞き手(読み手)の体験談を語ることにより、一緒に追体験ができ、感情を揺さぶる事ができます。

(4)最初に約束する。

「このプロジェクトがあなたに与える3つのポイント」など、聴衆(読者)が得られるメリットを最初に示しましょう。

「このプロジェクトがあなたにもたらすメリットは、以下の3つです。(1)生活費が大幅に節約出来る。(2)自分の時間が増える。(3)モテる」など、最初にゴールを約束すると、対象となる方に対しては、非常に魅力的なつかみになります。

これらを冒頭の指針として、まずは「いきなり心をグッとつかむ」を意識すると良いでしょう。

主要部のヒント:距離感と謙虚さ

NULL プロジェクトページの目的は、読者に「わたしもプロジェクトに関わりたい。支援したい」という気になってもらうことです。

(1)「あなた」と単数系で呼びかけよう。

『私』と『あなた』。もしくは、読み手を含めて『私たち』と表現するのが、もっとも距離感を縮めてくれるキーワードです。
TEDでも多くの場合、『あなた達』ではなく『あなた』と単数系で呼びかけています。

皆さんの中で、このプロジェクトに賛同してくれる方は…」と、「あなたがもし、このプロジェクトに賛同してくれるなら…」とでは、後者の方が共感して欲しいという想いは伝わるでしょう。

(2)エゴは厳禁!謙虚さが大切。

あなたが有名人であったり、地位ある方であったりしても、「俺様感」が出ていないか気をつけましょう。
上から視点や自己PRばかりだと、サポートを得るどころか、読み手の熱が冷めてしまいます。

末尾のヒント:ブレない

Man stands alone on the road
行動を起こす気になってもらう一押しができる、最後のチャンスです。ここでは、2つのポイントを押さえておきましょう。

(1)ブレない。
(2)切迫感を生み出す。

なぜこのプレゼンをしたのか、なぜこのプロジェクトを立ち上げたのか。
最もコアになるテーマに結びつけてまとめに入って行きます。
例えば、『エネルギー問題が国際紛争の引き金になっているのを阻止したいので、省エネの乗り物をつくった』のであれば、その理念にブレない論展開を心がけましょう。

聞き手(読み手)に対しては、何をするべきかを示す必要があります。
つまりクラウドファンディングの場合は、支援を求めることです。
切迫感があるとより効果的なので、文章をできるだけ短めに、情熱を込めるのがコツです。

読者が最後まで読み切りたくなるプロジェクトページに!

いかがでしたか?
プレゼンテーションの展開の仕方は、プロジェクトページにも応用できる場合が多いのです。

もちろん全てが共通している訳ではありませんが、TEDにもクラウドファンディングにも言える大事なことは、「最後まで心をつかんで離さない」という部分。
途中で飽きさせたり、違うページに移動させたりしないようなプロジェクトページを目標にしましょう。

あなたの素晴らしいプロジェクトを楽しみにしています!

【参考文献】
ジェレミー・ドノバン著「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」



WRITER この記事を書いた人
北野 啓太郎
WRITTEN BY
北野 啓太郎
音楽系ウェブマガジン編集長を経歴し、現在フリーランスとしてライター、映像編集などを行う。過去の経験を活かし、プロジェクト立案のコツ、成功者へのインタビューをおこなっていきたい。
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