PROJECT
[ 2014.06.17 ]

共創のムーブメントを起こせ!amidusプロジェクトの今後の展望とは。〜田淵氏インタビュー後編〜


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amadana(アマダナ)が、企業、クリエイター、ユーザーと共に創るプラットフォーム amidus(アミダス)を昨年12月にスタートさせました。そのamidusから生み出されたコンセプトプロダクト「W.E.A. BOTTLE」が、ShootingStarプロジェクト「バッテリーから熱狂カルチャーを創る!新発想ペットボトル型バッテリーでスマートライフ革命を!」として現在進行しています。

なぜクラウドファンディングを活用するのか?
企業? ブランド? amidusとは一体何なのか?

今回、ShootingStarブログ編集部(以下、編集部)は、amidusプロデューサーである田淵淳也氏(以下、田淵氏)をインタビュー。前編・後編の2部構成でお届けします。
▶インタビュー前編はこちら

 

amidus「W.E.A. BOTTLE」

オープンエアで自由に電気が使えたら……

楽しみは無限に拡がる!
バッテリーを持ち歩くことそのものをスタイルにし、
新たなカルチャーの創造を目指して。

amidusが生んだ新コンセプト「W.E.A.」より
革新的モバイルバッテリーが誕生です。

W.E.A. BOTTLE Near you always | amidus CODE005

 

 共創するには、フットワークの軽さが必要

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編集部:amidusをスタートさせたきっかけを教えてください。

田淵氏:今、多くの企業がイノベーションを求めて、ただ、スマート時代に自社単体でそれを進めることはなかなか難しいんです。何度も繰り返しになりますが、1社で商品価値を完成させることは出来ない。様々な企業と連携していく必要があるのですが、大手同士直接だといろいろなしがらみが生じますよね。amidusがいれば、そこをうまく仲介しながら、生活者視点での取り組みを図っていくことができるわけです。

編集部:大企業同士での共創というのは、たしかに事例としてはあまり無い印象ですね。 

田淵氏:大手になると「これは何百億、何千億の事業になる」なんていう担保がないとマーケティングに力を割けないんです。やってみたくてもやれないことって沢山あると思うんですよね。だからといって、失敗しない様に角を削ってゆくと、結局生活者にとって魅力あるものでは無くなってしまうんです。イノベーションのジレンマ、ですね。

 

えっ?効率良いですよ!

編集部:バッテリーの形がペットボトル型というのも、amidusの介在があってのことですか?

田淵氏:そうですね。形状体容量だけを考慮すると、モバイルバッテリーって四角とか板型になるんです。なので従来のモノづくりの視点で行けば、絶対にこの形にならないんです。「これは効率が悪いな」と。でも我々からすれば、「世界標準のペットボトル型なんだから、既にあるペットボトルホルダーなんかもそのまま使えて、効率良いじゃないですか!」となる訳です。モノのデザインではなく、ライフスタイルのデザインです。

これは企業がなかなか出来なかった生活者視点のマーケティングだし、それこそが体験価値だし。そういう観点でマーケティングしていける場がamidusなんです。

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一番最初に広告をつくるようなイメージ

編集部:amidusで共創されたプロダクトの売上や利益は? 

田淵氏:amidus内で出されたアイデアを、実行するかどうかの審議会を定期的にやろうと思っているんです。そこでCODE化(*1)されたら、アイデアを掲げた人をプロジェクトメンバーに招いて、その商品の売上もちゃんとシェアできる形を考えています。

*1. amidusでは実行決定のプロジェクトに“CODE+番号”をつけてウェブサイト上で進捗状況を公開しています。

もしかしたらどこかの企業がamidusで生まれた商品の販売権やビジネスモデルそのものをお買い上げするかもしれない。そうなれば、完全にC to Bですね。B to Cでななく。

編集部:広告やメディアの在り方も変わって来そうですね。

田淵氏:当然テレビ広告がなくなるわけじゃないですけど、伝達の仕方、コミュニケーションの在り方、ファンの作り方、そんなのがガラッと変わるでしょうね。

これまでは企画開発に期間を掛けて、隠して隠して隠して。例えば、エレクトロニクスであれば2年から3年、車であれば5年も開発に時間がかかるわけです。そこから宣伝費を出して、「数年前に走り出したプロジェクトがようやく出た頃には、世の中が全然変わっちゃってました」ってならないように。企画・調査・開発・設計・製造・宣伝、と分かれているのではなく、「宣伝」を限りなくそれぞれの活動に溶け込ませていくことが重要だと思うんです。

開発プロセスそのものをオープンにし、情報コンテンツに仕立てていけば、商品発売時に大きな広告費を掛ける必要もなくて、商品が出来たときには、もう認知や話題が出来ている。amidusでは、市場作りと、商品づくりと、顧客づくりを、同時に走らせることが可能になります。

編集部:最初のコンセプトで、共感が得られるかが重要ですね。

田淵氏:一番最初に広告をつくるようなイメージかも知れないですね。コンセプトを掲げて「どうよ、欲しい?」→「うーん……」→「じゃあ作らない」みたいなケースももちろんあり得ます。これは今までのメーカーと代理店みたいな縦型の組織の発想じゃ出来ないですよ。

 

共創のムーブメントを起こしたい!

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編集部:ShootingStarで展開中のW.E.A.BOTTLEプロジェクト。達成の見込みや目標は?

田淵氏:やっぱりムーブメントを作っていきたいので、単純に達成率が101%ってので成功と判断するのではなくて、目標とするイメージは、「金額も集まって、同時にアイデアも100個集まっちゃいました」みたいなところまで行けると良いなと思っています。

編集部:最後に、ShootingStarを見ている方へメッセージをお願いします。

一緒にこのムーブメントを盛り上げたいと思う方は、ご支援いただけると嬉しいです。「これはただの電池じゃねぇんだよ」と、BOTTLEをゲットして飲み屋で語ってしまうくらいになってほしいですね。

編集部:飲み屋で語っているうちに、面白いアイデアが浮かんできそうですね。

田淵氏:BOTTLEと組み合わせて使える面白い商品アイデアが浮かんじゃったら、それをamidus上(近日中にソーシャルサイト化予定)で、自分のプロジェクトとして上げてもらいたいんですね。「具体的に商品化してみようよ! 試作つくってみようよ! テスト販売してみようよ!」と盛り上がれば、またクラウドファンディングを活用しても良い訳です。

100個のアイデアが出て来たら、100個のプロジェクトが立ち上がる。これが共創のムーブメントです!

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インタビューを終えて

単体のクラウドファンディング・プロジェクトとして終始するのではなく、「共感の輪」、そして「共創」、さらに「ムーブメント」を見越しての活用は、クラウドファンディングが持つポテンシャルを最大限に引き延ばすものである、という印象を受けました。

ぜひこれらのキーワードを頭に入れて、まずはプロジェクトを覗いてみてください!

▶ShootingStarプロジェクト「バッテリーから熱狂カルチャーを創る!新発想ペットボトル型バッテリーでスマートライフ革命を!」

 

田淵 淳也氏 プロフィール

amadana株式会社 amidusプロデューサー

株式会社電通を退社後、マーケティング戦略、コミュニケーション戦略のプランナーとして活動。その後、amadana株式会社に入社。

新規事業である、スマートプロダクツ共創エンジン「amidus(アミダス)」を2013年12月に立ち上げ、全体戦略とプロジェクトプロデュースを担当している。

熱狂的なカルチャーを生み出すスマートハードウェア、スマートデバイスを様々な企業やクリエイターと共創し、国内から世界へ発信するプロジェクトを多数展開している。



WRITER この記事を書いた人
北野 啓太郎
WRITTEN BY
北野 啓太郎
音楽系ウェブマガジン編集長を経歴し、現在フリーランスとしてライター、映像編集などを行う。過去の経験を活かし、プロジェクト立案のコツ、成功者へのインタビューをおこなっていきたい。
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