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[ 2014.06.27 ]

クラウドファンディングでマンガ制作!成功に必要な5つのポイント


Strichmännchen flüchtet vor Buntstiften

クラウドファンディングは、映画や音楽、ゲーム、ファッションブランドを作り出す「コンテンツ系プロジェクト」との相性がとても良いです。

クリエイターがクラウドファンディングサイトに「こんなものを作りたい」と提案することによって、今まで全くリーチすることのなかった人が、作りたいものに対し「観たい」「聞きたい」「欲しい」と支援してくれるかもしれません。
それで資金を集めることができれば、「世の中から需要がある」ということが確認できますよね。つまり、いきなり自己資金で作って世に送り出すより、リスクを軽減させる効果があるとも言えます。

今回はその中でも、国内外のマンガ制作にフォーカスしたプロジェクトに注目してみました。マンガプロジェクトの事例から、ギフト設定、メリット・デメリット、実現するために大切なことなどを、ひとつひとつを紐解いていきたいと思います。

参考にしたい3つのマンガプロジェクト事例

日本初!市民参加型政治マンガをつくりたい!

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http://shootingstar.jp/projects/412

こちらは、東京都渋谷区の若者が区長に就任し、政治家として成長していく姿を描いた漫画の出版プロジェクトです。
「市民参加型」とある通り、実際に渋谷区の問題点を投稿したり、政策についての議論・提案が、マンガの内容に反映されていきます。また、プロジェクトを支援することによって、登場人物名や店舗名などのネーミング権利などを得ることもできます。

漫画で描く東日本大震災”ストーリー311”の第2巻をつくりたい!

スクリーンショット 2014-06-08 23.34.36

http://shootingstar.jp/projects/357


11名の漫画家が東日本大震災を描く、オムニバス漫画の出版プロジェクトです。
それぞれの漫画家が東北に足を運び取材をするための経費を募っています。
「ホタルノヒカリ」「快感フレーズ」「のだめカンタービレ」「ちはやふる」など、有名な作品を描いた漫画家たちが関わっており、ファンにはたまらないギフトが多く設定されていました。
最終的には、200万円の目標金額を大幅に上回り、300万円の支援を集めることに成功しています。

Akiba Anime Art Magazine vol.00 – Otaku pop culture scenes

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https://www.kickstarter.com/projects/1868020927/akiba-anime-art-managize-vol00-otaku-pop-culture-s

最後に、日本の企業がアメリカの大手クラウドファンディングサイト「Kickstarter」で成功した事例を紹介します。
こちらは、アキバ系雑誌「Akiba Anime Art Magazine」の創刊プロジェクト。
国内の漫画出版プロジェクトとは少しズレますが、クール・ジャパンを代表するMangaやAnimeのカルチャーが、海外の評価をクラウドファンディングで勝ち取った希有な事例です。
初音ミクを生み出したKEIさんを始め、多くのイラストレーターやアーティストが携わっています。

独特な世界観や構図×緻密な描写×萌え系のかわいい女の子は、海外のマンガ・イラストでは見られないものですよね。
結果、目標金額の10倍にあたる47,329ドル(約446万円)が、9割以上海外のユーザーから集まりました。

クラウドファンディング×マンガで大事にすべきポイント

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もしプロでもないあなたが1人で「漫画を作りたい!」という志を持っていたとして、クラウドファンディングに「こんな絵を描いている。自費出版の費用が欲しい」と投稿しても、なかなか支援は集まらないでしょう。

上記以外の様々なマンガプロジェクトでも、ほとんどは雑誌連載を経験していたり、様々な賞を受賞したクリエイター(漫画家)が中心となって企画されています。あなた自身がそんな立派なクリエイターでなくとも、そんな人たちが「携わっている」必要はあるでしょう。

というのも、マンガプロジェクトをクラウドファンディングで成功させるためには、

1.マンガを流通させるコネクション
2.差別化できる専門性
3.成功しているクリエイターとのつながり
4.支援者のネットワーク
5.志を共有しているプロジェクトメンバー

が大事なポイントとなってくるからです。

1.マンガを流通させるコネクション

以前別記事で、出版プロジェクトについて紹介いたしました。

出版権、差し上げます!あなたの本を世に送り出す最適な方法とは

この記事にある通り、自費出版の流通はかなり厳しいものとなっています。
電子版のみの販売であれば気にする必要はありませんが、それならわざわざ多額の資金をクラウドファンディングで募る意味もありませんよね。
まずは出版社の方など、世に送り出す際に必要なルートを確保しましょう。

2.差別化できる専門性

日本初!市民参加型政治マンガをつくりたい!」は、プロジェクトオーナーに漫画家としての特筆したキャリアがないのにも関わらず、成功したプロジェクトでした。

ポイントは、政治に関する専門家が関わっていたこと、そして参加型という新しいマンガの作り方でしょう。
この2点があったからこそ、本プロジェクトはクラウドファンディングで資金を募る意義をユーザーに伝えることができたのでしょう。
ほかの雑誌連載のマンガと差別化できる専門性や目新しさがあれば、きっと多くの方が「読みたい」と支援してくれるはずです。

3.成功しているクリエイターとのつながり

成功しているクリエイターは共通して情報拡散力・影響力を持っており、支援者やファンに声を届けられます。
その輪に入り、貴重なアドバイスをもらったり、時にはプロジェクトの拡散・認知に協力してもらいましょう。

4.支援者のネットワーク

別記事「開始1週間が成功のカギ!仲間5人を集めて夢の実現に駆け出そうにある通り、プロジェクトを始める前にを知人・友人にアドバイスを受けたり、応援を頼むのもひとつの手。
プロジェクトメンバーが何人もいる場合は、それぞれにシェアをしてもらい、内輪からでも情報拡散・支援に徹底することをおすすめします。
これはマンガプロジェクトに関わらず、すべてのクラウドファンディングに共通する項目です。

5.志を共有しているメンバー

Akiba Anime Art Magazine vol.00 – Otaku pop culture scenesの企画をしているのは、「JHラボ」というベンチャー企業でした。
「日本発のディズニー」を作り出すべく、この企画は多くのクリエイターをプロジェクトメンバーとして招いています。
ひとりで挑戦するだけでなく、仲間をみつけて仕事を分担し、それぞれの能力を発揮した素晴らしい作品に仕上げることもクラウドファンディング成功のポイントになります。

まとめ

マンガをクラウドファンディングで作り出すためには、とにかく孤軍奮闘しないこと。自分がプロでなくとも、専門性がなくとも、周りの人にアドバイスを求めたり、一緒につくりあげるメンバーを募るなど、人との繋がりを大切にすることが成功のポイントになるようです。

そしてもちろん、それにもまして重要なのは、「なぜクラウドファンディングで資金を募るのか」ということ。多くの人にこのマンガを読んでもらいたい、という気持ちがこもったプロジェクトにしましょう。



WRITER この記事を書いた人
高原 千晴
WRITTEN BY
高原 千晴
2013年、クラウドファンディングで日本一周の旅を敢行。あなたのやりたい気持ちを後押しするため、クラウドファンディングの普及に努めています。
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